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Author:ヒゲ
会社員の傍ら、真珠母貝や夜光貝を用いたアクセサリーの制作をしています。
主にその制作にかかわる日記を発信していくつもりです。

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まとめ

今日の制作 マベ貝フック

磨きあげまでは終了していたマベ貝のフックに、ワックスコードを取り付けて仕上げました。
トグルはスライダー仕様で、長さが調整できます。

マベ貝フック5

マベ貝の真珠層は、その上を黒い層で覆われています。
本来、それをすべて削り落すのですが、ご覧のように一部が残っています。
使用している部位の関係で、真珠層、黒い層、その上にまた真珠層、黒い層、となっているため、
ストライプが出ました。
全部削り落すとなると、ネックが細くなりすぎるために残したわけですが、いいアクセントに
なったと思います。

シェルの真珠層は、撮影する角度、光の当たり方で全く印象が異なります。
撮影したのが日没直前だったため、輝きがあまり表現できていません。
シェルの撮影は本当に難しいです…

夜光貝について

夜光とは言っても、夜に光るわけではありません。
屋久島周辺でよく採れるため「屋久貝」がなまったものと言われています。

サザエ科に分類される貝で、英語名は“Great Green Turban”、つまり「でっかい緑のターバン」です。
成長すると、重さは2kgを超え、直径15-20cmほどに成長するそうです。
サザエの仲間なので、もちろん食べられます。
沖縄に旅行された方で、刺身を召し上がったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

昔の沖縄の家には今でいう玄関というものがなく、縁側が玄関代わりの入口になっていました。
その縁側の両脇にこの夜光貝の口の部分を門に向けて置いてあったそうです。
魔除けの一つとして「玄関から入ってくる人の後ろに憑いている魔物を貝が吸い取ってくれるのだそうな。

貝殻は、古くから螺鈿の材料として重用され、正倉院の宝物にも見ることができます。
成長した夜光貝は、表面は白い石灰層でおおわれ、その下にはごく薄い茶色の層、その下は緑層で、
その下にきめの細かい石灰層、それを超すとお待ちかねの真珠層が表れてきます。
蝶貝の真珠層とは異なり、軟らかめの輝きです。

画像は石灰層を落としただけの原貝です。
一部、緑の層が見えていますね。
突起の部分を削り落して現れる真珠層は、筋状に輝きます。
ルアーなどによく用いられる部分で、「キビナゴ筋」などと呼ばれます。

原貝_夜光貝3表

緑の層を残して磨きあげたペンダントです。
全部真珠層にするのもいいですが、こうして緑の層を残しても、おもしろいものができます。

夜光貝ペンダント14_s

マベ貝・茶蝶貝

私も専門ではないので詳しくはないのですが、ウグイス貝科のもので、殻に茶色味のあるものを
茶蝶貝と呼んでいるようです。

代表的なものはマベ貝で、マベパール(半球真珠)の母貝です。
稀に球形の真珠が採取されることもあるそうですが。
マベ貝は、貝を開くとペンギンが羽を広げたような形に見えることから、プテリア ペンギン
(Pteria penguin ペンギンの翼)と名付けられています。
ブラウンリップ、ブラウンマザーオブパールなどとも呼ばれます。

殻の内側は銀白ですが、外側を削って現れる真珠層の色味は、茶をベースにした非常に複雑な輝きです。
海外では主に、香港、台湾、インドネシア、日本では奄美大島で養殖されており、私が使用する素材は
ほとんどが奄美産のものです。
やはり養殖の弱みで、殻厚が薄めですが、殻長は長めなので、大ぶりの作品が制作できます。

画像はマベパールを取り出した後のマベ貝で、このようにカットされた素材を仕入れています。

マベカット_s


白蝶貝について

白蝶貝は、宝飾業界では「南洋真珠」という真珠を作り出す真珠母貝です。
そもそも真珠とは、貝殻成分を分泌する外套膜が、貝の体内に偶然に入りこむことで
生成されるもの。
つまり成分は貝殻と等しいわけで、貝殻を削って磨くと、真珠と同じ輝きを放ちます。
そのため、古くから工芸品や、ボタンの原材料としても用いられます。
高級なカトラリー(食事の際のナイフ・フォークのセット)にも用いられたり、
時計の文字盤や、変わったところでは銃のグリップに用いられたりもします。

貝殻は厚く、大きいものだと殻長30センチメートルに達する場合があります。
しかし、大きくなればなるほど、つまり長く生きるほど寄生虫がついたりして、
貝殻に穴が開いたりする可能性が高まります。
アクセサリーを制作していく工程で、削り込んでいくと突然現れるこの穴、非常に
がっかりしますが、その穴を生かしておもしろいものが作れたりもします。

殻表は黄茶色、鱗片状の薄片でおおわれ、内面はまさに銀白の輝きです。
殻表を削り込んでいくと、真珠層が現れますが、内側に比べて銀よりも
白が強いように思えます。
できあがったアクセサリーは、硬質な輝きといいますか、シャープな
印象になります。

クラフト用の素材としては、なかなか入手が難しいので、販売されている
アクセサリーは海外で生産されたものがほとんどでしょう。

画像は、銀白色の内側のものです。
中央部の勾玉のような形の部分は、貝柱のあった部分です。

原貝_白蝶_s

ブログ開設にあたり

今回、このブログを始めるに当たり、主に、趣味であるシェルクラフトについて書いていこうと思います。

シェルクラフトを始めたのは、シェルでルアーやアクセサリーを制作されている片山 昭先生との出会いがきっかけでした。
釣りは全くやらないのですが、片山先生が、白蝶貝やアワビなどを使用して作られたルアーや、素材の美しさを生かしたアクセサリーの輝きを目の当たりにして、いつか自分も作ってみたいと思ったのです。

また、茅ケ崎在住の友人が、ボーンカービングをしており、ハワイのお守りであるボーンフックを制作しています。
そのフックも、自分で作ってみたくなり、シェルでフックを制作したりしています。

夜光貝や白蝶貝真珠貝は、貝殻にも真珠層といわれる層を持ち、その部分を丁寧に研磨していくと、真珠並みの光沢を放ちます。
素材の入手がなかなか難しいことや、貝殻を削る際の粉じんを吸い込むと、インフルエンザ並みの高熱が出たり、大量に吸い込むと塵肺になったりと、趣味にするにはいろいろとハードルがあったりしますが、自らの手で生み出した作品は、たとえプロ並みのクォリティではなかったとしても、愛着の湧く作品であることは間違いありません。
そんな作品を紹介したり、自分なりの技法、ツールの紹介など、やってみたいと考える方の参考になれば幸いです。

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